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昨年末に、お気に入りのお店が歴史に幕を下ろした。

建物自身は、建て替え等を経ているのでそれほど古さを感じないのだが、お店の中に入ると、何故か落ち着くお店だった。
いつも、お決まりの注文をするので、メニューをあまりまじまじと見た記憶はないのだが、壁に掛かる短冊板が、お店の歴史を物語っていた。

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広告の裏紙を利用した伝票(?)と鉛筆を渡され、最初に頼む料理を記入する。飲み物は、酎ハイボール。お代わりをする度にグラスの中のレモンスライスが1枚ずつ増えていくので、何杯飲んだかはレモンの枚数を数えれば一目瞭然だ。(単純且つ合理的)
 
(店主曰く)「高齢による体力の衰えにより年々、営業時間が短縮しながら営業を続けてきたが、もう限界」とのことだった。
その営業時間短縮に伴い、最近は中々伺う事が出来なかったのだが、閉店数日前に伺えたのが救いだ。
 
閉店後、お店は暫く現状のままで改装の予定は無いそうだ。
ひょっとすると、何年か後に誰かが再開するのではと期待する自分がいた。
 
記)芝刈漁師
 

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